「検索結果をもっと目立たせたい」「ShopifyのSEO対策で行き詰まっている」そんな悩みはありませんか?近年のSEOにおいて、検索エンジンにサイトの内容を正確に伝える「構造化データ」の重要性が高まっています。その中でもGoogleが推奨している記述形式がJSON-LDです。本記事では、JSON-LDの仕組みからSEOへのメリット、Shopifyでの具体的な実装方法まで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
目次
1. JSON-LD(ジェイソン・エルディー)とは?
JSON-LDは「JavaScript Object Notation for Linked Data」の略称で、ウェブサイトの情報を構造化して記述するためのフォーマットの一つです。
構造化データとは
構造化データとは、検索エンジン(Googleなど)がページの内容を「単なる文字列」としてではなく、「意味を持ったデータ」として理解できるように記述したものです。例えば、ページ内の「1,500円」という数字が「商品の価格」であることを、プログラムレベルで明示します。
JSON-LDの特徴
かつてはHTMLタグの中に直接書き込む「Microdata」などが主流でしたが、現在はJSON-LDが主流です。
- HTMLと分離できる: 本文のHTMLコードを汚さずに、<script>タグ内にまとめて記述できる。
- Googleが推奨: Googleは公式に、構造化データの記述にはJSON-LDを推奨しています。
2. JSON-LDを導入する3つのSEOメリット
① リッチリザルトの表示
最大のメリットは、検索結果に「リッチリザルト」が表示されるようになることです。
リッチリザルトとは
通常の検索結果は、主に「タイトル・URL・説明文」で構成されます。一方 リッチリザルトは、検索エンジンがページ内容を正しく理解できた場合に、検索結果上に 追加情報(視覚的要素) を表示する仕組みです。たとえば、ユーザーが検索結果を見た時点で「価格」「評価」「FAQ」などが把握できるため、検索結果内での情報量が増え、視認性が高まります。
なぜ表示されるのか(仕組み)
ページ内に記載された情報は、テキストだけでは検索エンジンが意味を正確に解釈できないケースがあります。例として「1,500円」という表記があっても、それが「商品価格」「送料」「割引額」など、どの意味の数値なのかは文脈依存です。そこで 構造化データ(JSON-LD) を用いて、「この数値は価格」「これは在庫状況」といった 意味(属性)を明示します。その結果、検索エンジンがページ内容を理解しやすくなり、条件を満たした場合にリッチリザルトとして検索結果に反映されます。
検索結果に表示される要素
-
商品の価格・在庫状況
検索結果に「価格」や「在庫あり/なし」といった情報が表示される場合があります。ユーザーはクリック前に購入判断の材料を得られるため、購入意欲の高いユーザーの流入につながりやすくなります。
-
レビューの星評価(レーティング)
検索結果に ★ の評価やレビュー件数が表示されるケースがあります。評価情報が可視化されることで、同一順位の検索結果と比較して 信頼性が伝わりやすく、クリック率の改善が期待できます。※なお、レビューの構造化データは「ページ上にレビューが実際に表示されている」など、Googleの要件を満たす必要があります。
-
よくある質問(FAQ)の展開
検索結果内にFAQが折りたたみ形式で表示される場合があります。検索結果の表示面積が広がり、ユーザーの目に留まりやすくなるだけでなく、事前に疑問が解消されることで、ページへの誘導が強化されます。
-
レシピの調理時間・カロリー
レシピ系コンテンツでは、調理時間やカロリーなどが検索結果に表示されることがあります。これは「コンテンツの種類に応じて、表示されるリッチ要素が変わる」という代表例です。
② クリック率(CTR)の向上
CTR(Click Through Rate)は、検索結果で表示された回数(表示回数)に対して、実際にクリックされた割合を指します。つまり、同じ検索順位でも「どれだけクリックされるか」 を表す重要な指標です。
なぜリッチリザルトでCTRが上がりやすいのか
リッチリザルトが表示されると、検索結果が単なるテキスト情報ではなく、追加要素(星評価、価格、FAQなど)を含むため、ユーザーの視線を獲得しやすくなります。CTRが上がりやすい主な理由は以下です。
-
視認性が上がり、目に留まりやすい
検索結果は同じようなフォーマットが並ぶため、差別化が難しい領域です。リッチリザルトは表示要素が増えることで、検索結果一覧の中で相対的に目立ちやすくなります。 -
クリック前に「欲しい情報」が確認でき、安心して選ばれやすい
価格や在庫、レビュー評価などが検索結果上で事前に把握できると、ユーザーは「自分の求める条件に合っているか」をクリック前に判断できます。その結果、迷いが減り、クリックに繋がりやすい傾向があります。 -
「信頼性」のシグナルが強くなる
星評価やレビュー件数、FAQなどが表示されると、ユーザーは「情報が整理されている」「利用者の評価がある」と受け取りやすくなります。これは検索結果上での信頼性の補強になり、同順位のページと比較した際に選ばれやすくなります。
重要なポイント(誤解されやすい点)
CTRの改善は 順位を上げる施策とは別軸ですが、検索結果上での「選ばれやすさ」を高めるという意味で非常に有効です。ただし、リッチリザルトは 必ず表示されるものではなく、Googleの判断および要件に依存します。実装後はGoogle Search Consoleで、表示回数・CTR・平均掲載順位の変化をセットで確認すると、効果検証がしやすくなります。
③ 検索エンジンへの正確な情報伝達
検索エンジンはページをクロールして内容を解析しますが、HTML上の文章だけだと、情報の「意味」や「役割」を正確に判断しにくいケースがあります。特にECサイトは「価格」「在庫」「レビュー」「商品仕様」「会社情報」など、要素が多く、文脈が複雑になりやすいのが特徴です。そこで構造化データ(JSON-LD)を使い、検索エンジンに対して「このページは何のページか」「この数値は何を表すのか」を明示し、解釈のブレを減らします。
なぜ「正確な情報伝達」がSEOの基盤強化につながるのか
検索エンジンがページ内容を正しく理解できるほど、以下の点で評価・露出の最適化が進みやすくなります。
-
ページの主題・属性が明確になり、適切なクエリに紐づきやすい
たとえば商品ページであれば「商品名」「価格」「在庫」「ブランド」「レビュー」などが明確になることで、検索エンジンが「このページは購入検討に適した情報を持つ」と判断しやすくなります。結果として、関連性の高い検索ワードで表示される可能性が高まります。 -
検索結果での表示形式が最適化されやすい
構造化データにより、検索エンジンはページの種類(商品、記事、FAQなど)を判別しやすくなります。これにより、リッチリザルトを含む適切な表示形式に繋がる可能性が高まり、結果として流入効率の改善が見込めます。 -
大規模サイトほど「情報の取り違い」を防げる
サイト内に似たページが増えるほど、検索エンジンがページ同士を誤って解釈するリスクが上がります。構造化データで属性を明示することで、ページの役割が整理され、インデックスの精度向上(=基盤の安定化)に寄与します。
注意点
構造化データは「SEO順位を直接上げる魔法」ではなく、検索エンジンの理解を補助し、評価・表示の最適化を支える土台です。そのため、コンテンツ品質や内部リンク、表示速度などの施策と組み合わせることで、効果が出やすくなります。
3. ShopifyでJSON-LDを実装する方法
ShopifyでJSON-LDを実装するには、主に3つの方法があります。
方法①:Shopifyアプリを利用する
最も手軽かつ確実な方法です。コードを直接編集する必要がなく、Googleの仕様変更にも自動で追従できる点が大きなメリットです。おすすめのアプリは JSON-LD for SEO とSEOWILL: AI SEO & AI Blog Postです。

JSON-LD for SEO
JSON-LD for SEOは、Shopifyストアに必要な構造化データ(Schema.org / JSON-LD)を、テーマを大きく改修せずに導入・運用しやすくするアプリです。目的は、Googleのリッチリザルト表示や、検索エンジン側の理解精度を高めることにあります。
主な機能・できること
- リッチリザルトの対象になり、Google・LLM・Bing・Pinterest からの流入を増やせる
- フィードの有無を問わず、Google Merchant Center に必要な Schema(構造化データ)項目をすべて連携できる
- 対応している任意のレビューアプリと連携し、検索結果に商品レビューを表示できる
- 予約販売(Preorder)、商品の状態(コンディション)、サブスクリプション、最小購入数などに合わせて柔軟にカスタマイズ可能
- 商品/レビュー/ブログ/パンくずリスト/ページ/ホームページ/レシピ/動画の構造化データに対応している
導入判断のポイント
「テーマ編集が不安」の場合は、アプリ導入は合理的です。特に、レビュー表示(星)やMerchant Center連携も含めて一式を整えたい場合、手動実装よりも検証コストを下げやすいです。
料金・評価
料金プランは年払いのみで $399/年、7日間の無料トライアルが用意されています。評価は ★4.9(417件) と非常に高く、多くのユーザーから支持されています。※2026年2月1日時点の情報です。
SEOWILL: AI SEO & AI Blog Post

SEOWILL: AI SEO & AI Blog Postは、構造化データ(JSON-LD)だけに特化したツールというより、「SEOの監査 → 改善 → 継続運用」までを幅広く支援する統合型SEOアプリです。
ストア内のSEO課題をスキャンし、提案や自動化機能で改善を進める設計になっています。
主な機能・できること
- SEO チェック:ワンクリックで SEO 問題を検出&修正
- ページ速度最適化:画像圧縮と AMP 対応で高速表示
- コンテンツ最適化:AI でブログやキーワード案を作成
- AI 一括編集:メタ・alt・リンク切れをまとめて修正
- 構造化データ:JSON‑LD を追加しインデックス強化
連携・対応範囲
- 日本語を含む多言語対応
- レビュー系アプリ等との連携(例:judge.me / Loox などと連携が可能)
- Google Search Consoleと連携が可能(運用・検証の導線を作りやすい)
料金感
- Free Planあり(監査、基本速度最適化、画像圧縮の一部など)
- Pro Plan:$29.99/月(Structured Data(JSON-LD)Markup、メタタグ一括、リンク切れ自動リダイレクト等が含まれる構成)
- Premium Plan:$59.99/月(Rank Tracker、Competitive Analysis、AMPなど上位機能を含む構成)
導入判断のポイント
オールインワン型で「運用工数をまとめて削減」「SEOを広くカバーして、改善タスクを一括管理したい」したい場合は、おすすめです。
方法②:テーマに直接書き込む
コードを編集できる場合、利用中テーマのファイルに直接 JSON-LD を実装できます。ただし、どのファイルを編集すべきか判断するには、Liquid テンプレート構造の理解が必要です。難易度を下げたい場合は、Shopify公式テーマ(特に有料テーマ)に用意されているCustom code(カスタムコード)を使って実装する方法があります。テーマエディタで対象ページを開き、Custom codeセクションにJSON-LDを記述するのが基本フローです。※下記はBroadcastテーマのCustom codeセクションにコードを記述する例です。

確認方法: リッチリザルト テストに自社のURLを入力し、既に検出されているかチェックします。
チェックしたいページのURLを入力欄に貼り付け、「URLをテスト」をクリックします。
JSON-LDコードの記述に問題がなければ、検知結果の画面に下記のような結果が表示されます。
検出されない場合は、下記の画面が表示されます。JSON-LDコードを確認し、記述場所および内容に誤りがないかをご確認ください。
方法③:Shopify管理画面のコンテンツから直接書き込む
管理画面>ブログ記事もしくはページへ遷移>コンテンツ内の「エディタを表示」をクリック>JSON-LDコードを記述>保存
4. 実装後の確認・検証ツール
JSON-LDを設置したら、必ず正しく動作しているか確認しましょう。
リッチリザルト テスト
やること: 確認したいページのURLを入力するだけです。
わかること:
-
JSON-LDに記述ミス(エラー/警告)がないか
-
Googleがそのページをリッチリザルト対象として認識できているか
「このページの構造化データは、Googleに正しく伝わっている?」をその場でチェックできます。
Google Search Console
やること: Search Consoleに登録したサイトの状態を確認します。
わかること:
-
「拡張」レポートで、構造化データのエラー発生状況を継続的に確認できる
-
どのページで問題が起きているか、対象URL単位で把握できる
リッチリザルト テストが単発のチェックなら、Search Consoleは「継続モニタリング」に向いています。
5. まとめ
JSON-LDによる構造化データの実装は、Shopifyストアの視認性を高め、クリック率を向上させるための非常に有効なSEO施策です。
- まずは自社サイトが対応しているかテストツールで確認
- 対応していなければアプリ導入を検討
- 余裕があればFAQなどの高度な構造化データにも挑戦
これらを行うことで、競合サイトに差をつける魅力的な検索結果を実現しましょう。
専門用語の補足:Schema.org(スキーマドットオルグ)
Schema.org(スキーマドットオルグ)は、構造化データで使用する共通の語彙(ボキャブラリー)を定義している規格です。JSON-LDは「書き方(記述形式)」であり、Schema.orgは“何をどういう意味で書くか”を決める辞書のような役割を持ちます。たとえば Product(商品)、Article(記事)、Organization(組織)などのタイプや、name・image・offers といった項目は Schema.org の定義に沿って記述します。
注意点:構造化データの偽装はNG
構造化データは、ページ上に実際に表示されている内容と一致している必要があります。存在しないレビュー評価や価格、在庫状況などを構造化データに書くなど、内容を偽装すると、Googleのガイドライン違反となりリッチリザルトの対象外になったり、場合によっては手動による対策(ペナルティ)の対象となる可能性があります。実装時は「ページにある情報だけを正確にマークアップする」ことを前提に運用しましょう。